フローチャートについて
フローチャートについて
こんにちは、瑠璃の進藤です。
プログラミングの設計に、フローチャートを描くように言われることがあると思うのですが、
フローチャートって、前時代の遺物です。 1960年台にプログラミング言語がFortranくらいしかなかった頃に考案されたもので、
1970年台にPascalやCが出てからは、構造化チャートを描くことが推奨されるようになりました。
なぜか、構造化チャートはその後廃れて、フローチャートはいまだに生き残ってますが、
C言語以降に考案されたプログラミング言語で書く場合、構造化チャートで設計する方が適しています。
フローチャートの良い点としては、
1.矢印を辿ると、プログラムの行き先がよく分かる
2.図形が色々描いてあるので、処理の種類がよく分かる
くらいです。
一方で、フローチャートの悪い点は
1.矢印をどこにでも繋げてしまえる。間違っていても分からない
2.矢印で繋ぐ分、図の占める面積が大きく、冗長である
3.繰り返しを意味する図形がなく、条件判断の図形で繰り返しの終了条件を読み解かなければならない
などです。
他方、構造化チャートで私のお勧めなのがNSチャートです。画像2に示したものです。
NSチャートの良い点は
1.繰り返しや条件判断に対応する図形が用意されており、構造化言語の、while文 やif~then~else文 に直接対応する
2.矢印がないので、コンパクトに描ける
NSチャートの悪い点は
1.流行ってないので、読み書きできる人が少ない
2.構造化言語に直接対応するので、わざわざNSチャートを描かなくても、プログラミング言語で書いて仕舞えばいい
と言うところでしょう。
フローチャートをお勧めしないのですが、いかんせん、大学入試問題にフローチャートが出題される、と言うことなので、フローチャートを読めるようになっておかなければなりません。
また、行政が手続き案内を図示する場合、フローチャート(の変形)で示すことが多いので、プログラミングから離れても、フローチャートを読む力が求められます。
そう言う状況ですから、フローチャートを読む力は(いやいやですが)身につける必要があります。
でも、描く能力は磨かなくても良いかな、と思います。
描く力はNSチャートの方を磨くことをお勧めします。
フローチャートやNSチャートについて詳しくお知りになりたい方は、当スクールにお問い合わせください。